無料 天気予報 アプリ『WINDY ウインディ』を活用して天気、風、気温、雨を事前にチェックし安全で楽しい登山を楽しむ。
Windy.com 山の天気確認
Windy.comで山の天気を確認する時に注意することは高度、初期状態では高度ゼロの地表での天気予報が表示される。
山の高さ毎の風、気温、湿度を確認したい場合は高度スライダーを調整して調べる、逆に言うとその他のレイヤーは高度毎の確認はできない。
高度スライダーは950hPa(約600m)、975hPa(約750m)、900hPa(約900m)、850m(約1500m)、800hPa(約2000m)、700hPa(約3000m)毎に確認ができる。
具体的に説明すると場所の検索窓に行きたい山を入力する、例えば『宮城県 栗駒山』
すると地表(高度ゼロ)の天気予報が表示される。(麓の天気)
山頂の風、気温を知りたい時は高度スラーダーを調整して天気ピッカーを表示させるとその高度の風、気温が表示される。
Windy 山の風速 高度の設定
デフォルトでは地上の風速を表示しますので登山行く場合はレイヤーメニューの下にある高度のスライダを山頂の高度に調整することで900m, 1500m, 2000m, 3000m, 5500m といった上空の風速を表示することが可能です。
Windy 山の気温 高度の設定
デフォルトでは地上の気温を表示しますので登山行く場合はレイヤーメニューの下にある高度のスライダを山頂の高度に調整することで900m, 1500m, 2000m, 3000m, 5500m といった場所の気温を表示することが可能です。
一般的に気温は100メートル毎に0.6℃下がります。
登山 体感温度 ウィンドチル(wind chill)
普段、生活の中で感じる気温、いわゆる体感温度は気象台の発表と感覚が大きく違っている場合があり、体感温度に影響する大きな要素は風速です。
単純に言うと風速1メートルにつき気温が1度下がる感覚になり、気温が0度でも10メートルの風のもとでは、体感温度はマイナス10度、ということになります。
山での服装の選択は命に関わる問題です。山の遭難事故の原因の多くは防寒着を持っていなかったため低体温症で動けなくなったことが多く、準備不足です、山では最悪の状況を考えて入るべきで、服装選びは基本中の基本です。
下表は北米大陸で使用されている気温と風速から算出した体感温度指数で野外における凍傷の危険度を知る目安となる。
露出した素肌の場合は体感温度指数-28℃以下になると10分から30分程度で凍傷の恐れがある。
Windyで山頂での気温を確認する時は風速から算出した体感温度指数も考慮に入れて服装の準備をし、安全で楽しい登山を心掛ける。
登山 雨の予報と対策
雨の日の登山は遭難や大怪我につながるリスクが潜んでいます、例えば肌や衣類が雨水で濡れることで低体温症が起こります、登山する場合は必ず、レインウェアをザックに入れてください。
又、沢や川が増水し、視界が悪くなり、危険です。日差しが遮られた登山道は薄暗く、ときにはどこを歩いているかわからなくなって遭難してしまうこともあります。
登山前にはWindy等の気象情報で低気圧、熱帯低気圧、台風及び寒冷前線など接近していないか、把握してください。
Windy Meteog 雲の予想
Windyの機能である『 Meteogram 』を使用して山の雲の発生状況、対流性降雨、雪を確認することもでき、参考になります。
例えば以東岳(標高:1771.4m)に登る場合、火曜日3日の朝は高度 800h 2km付近は雲で覆われているので山頂が霧で視界が悪く、朝日は拝めないと予報されますが夕方には下層の雲は解消し、上層 300h 9kmの雲だけなので地平線に夕日が見える予想です。
登山 霧、ガスの予報と対策
霧のことを山では「ガス」といい、濃い霧に覆われて視界がきかなくなることを「ガスにまかれる」と表現する。
地形面や自然条件から霧が発生しやすい場所があり、例えば尾瀬では朝と夕方に霧が立ち込めやすい。水蒸気を多く含んだ尾瀬ヶ原などの湿原が広がっていることが尾瀬に霧のできやすい理由です。
気温が上昇するにつれて地表付近の空気が冷やされて発生した朝霧は、消えていく。
霧は雨粒よりも小さな水滴や湿った微粒子が浮遊している状態なので、長時間、霧の中を行動する時にはウェアを濡らさないために雨具を身につけまた、登山道上の石や岩なども湿って滑りやすくなるので注意してください。
霧にまかれた時は遭難防止の為にGPS、コンパスの使い方と地形図の見方を覚えておくことが必要です。
Windyではレイヤーに霧の項目があり、白黒の濃淡で霧の発生状況がわかりますが地表(高度ゼロ)の情報なので山頂との気象状況とは異なることに注意してください。
気象庁から出される濃霧注意報も参考にしてください。
登山 雷の予報と対策
雷は夏山で発生しやすく、音と光の怖さもさることながら、落雷にあえば致命的な結果になります。
登山前にWindy等の気象情報で低気圧、熱帯低気圧、台風及び寒冷前線など接近していないか、雷の発生状況を確認します。
Windyではレイヤー『雷雨』で予報を確認できる。
一日の 1 平方キロメートルの領域での光の閃光の数として定義され、 「雷雨」の強さを表す単位は”l/km2”が使われています。
単位は”l/km2”のlは平均総稲妻密度 (litota3)」の事。
ECMWFの名称はAveraged total lightning flash density in the last 3 hours
略称がlitota3。
ECMWFの説明では過去 3 時間にわたって平均化された総稲妻フラッシュ率を表示1 日あたりの平方キロメートルあたりの閃光の単位があること、 1 時間あたり100 km2あたりの閃光の単位に変換すると、解釈しやすい値が得られます。
引用先:ECMWF
数値が大きいほど/(デフォルトでは)色が赤や紫になるほど雷の発生確率が高いことが予測されているということになります。
日本気象協会 の雷レーダーも合わせて登山前に確認して下さい。
又、レイヤー CAPE指標(対流有効位置エネルギー)も雷予報の参考になります。
1000迄は安定、1000 から 2000 までの値は、中程度の雷雨の形成を示し、2000 を超える激しい雷雨を示します。
登山 ホワイトアウトの予報と対策
冬山登山で注意したいのは吹雪やガスによって極端に視界が悪くなりホワイトアウトに見舞われ、ルートから逸れる事によって起こる遭難。毎年多くの遭難者が出ています。
ホワイトアウトの状態では、雪面と空の境がわからなくなり、白い空間に浮かんでいる様な錯覚を起こします。うかつに移動できなくなり、容赦なく吹き付ける吹雪に体力がみるみる奪われます。間違って雪庇などを踏めば滑落し、いよいよ身動きが取れなくなり、万事休すという事にもなりかねません。
吹雪を凌げる場所を確保するか、カマクラなどを作り、天候が落ち着くまでひたすら待つのが基本対策です。
登山前にWindyのレイヤー 視界(視程)で事前に視程状況を確認して、参考にしてください、但し地形、高度等によって予報は変化しますので過信過ぎないように注意してください。
登山 紫外線の予報と対策
高い山の場合は、地上に比べて、紫外線が通り抜ける空気層が短くなるので、地上より紫外線が強くなる。
標高が1000m高くなれば、紫外線は約10%強まる。また残雪期は、地面に積もっている雪の反射にも注意が必要。
紫外線は目には見えない。気温の低い山では実感のないまま、強い紫外線を浴びている可能性がある。
曇空でも、晴れた日の6~8割の紫外線が降り注いでいる。
登山前に気象情報で紫外線の予報を確認する、Windyでは レイヤー UVインデックス(紫外線指数)で確認できる。
*UVインデックス(紫外線指数)とは:紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化した、世界保健機関による指標である。
Windy.comによる登山での天気の確認について解説しましたが実際の登山での遭難事故事例を下記に纏めましたので参考願いします。
まとめ
天気予報アプリWindy.comは無料は世界中の気象情報をビジュアル化された画面で一目で天気状況を教えてくれるアプリです。
登山前に用いれば危険な状況を避けことができ安全で楽しい山行ができる天気予報アプリです。
但し、Windy.comを過信するあまり、Windy.comだけで天気予報で登山計画を立案するのは禁物です、気象庁その他の天気予報も併せて確認して、総合的に天気予報を判断してください。きうん)
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