Windy.com 釣り活用編
無料 天気予報 アプリ『WINDY ウインディ』を活用して天気、風、気温、雨、波、海水温、海流、潮流を事前にチェックし安全で楽しい釣りを楽しみましょう!
海水温と魚の活性
海水温が低くなりすぎると、総じて魚の活性が下がります。 活性が下がると、魚の目の前にエサを落としたとしても、食いつかなくなるので、釣果が厳しいものになります。 最低でも海水温は15度C以上、適海水温は23~27℃程度です。
海水は、その性質上熱しにくいかわりに一度温まると冷めにくいといわれています。海水は熱しにくいために水温が上がるのは、地上の季節よりも1ヶ月近く遅れるといいます。海水温は年の瀬を迎えるころから徐々に下がり始め、2月後半から3月にかけてが最も低い季節にあたります。
魚の活性は海水温によって大きく変わり、釣果に大きな影響を与えます。
理由は水温が低いほど飽和溶存酸素量は多くなり、水温が高いほど飽和溶存酸素量は少なくなります。 水中の酸素をエラから取り込んで呼吸をしている魚は、水温が高くなって酸素量が少なくなると酸欠状態に陥り、正常な捕食活動が行えなくなります。
釣り 海水温
実際の時刻に推定された海面温度。海岸線に近い場所では、実際の値は海岸線や海底の形状、風や波の影響を受ける。
通常は深度が深くなると水温が低下します。
しかし、海面付近には深さ方向に水温変化の少ない層、表層混合層があります。
日本の場合は夏季には、海面付近の海水が、日射により温められ、海面付近と下層の温度差が大きくなるため、表層混合層は薄くなります。
冬季には海面で海水が冷却され、また海上を吹く風によって上層と下層の水が活発にかき混ぜられるため、厚い表層混合層が形成されます。
釣り~風裏を探す、風を読む!
釣りの大敵は向かい風、いくらロッドをふってもルアーは飛ばない。
そこで少しでも風の弱い場所を探した時にWindyを使って風裏を探します。
例えば下の左画像のポイントは風速5m/sであるが島の反対側のポイントに白い点〇をクリックして移動させると風速3m/sの風の弱いポイントが探せます。
釣り~波(波浪)、うねりを知る!
安全に釣りを楽しむ為には波(波浪)、うねりの情報把握は必須です、防波堤、磯で高波にさらわれないように事前に確認してください。
例えば下の画像のポイントは南東1.4m 間隔(周期 7S)の波であり、磯場での釣りに適していません、釣行は控えるべき状況です。
波浪とは?
波浪は風によって直接発生した波(風浪)と、遠くの場所でできた風浪が伝わってきてなだらかな丸みを帯びた波(うねり)をあわせたもので地形の影響を受ける、つまり波浪には風浪とうねりの2種類がある。
①風浪(ふうろう):
風によって起きる波を風浪(ふうろう)
②うねり:
他の海域で風によって起こされた波が伝わってきた波はうねりと呼ばれる、うねりの代表例としては、 暴風の余波で起こる波や土用波などがある。うねりは、風浪に比べて周期も波長も長い。
釣りと波の高さ(波高)の目安
波の高さは1m迄が安全に釣りができる範囲、1mを越えると磯のほとんどの釣り座は波をかぶる可能性があります。
釣りと波の周期(間隔)の目安
平時の海のうねりの間隔(波周期)はおおむね3秒前後、波の周期(間隔) 6秒以下は風波で、それ以上だと波の周期(間隔)が上がると波の速度も増し、動く水量が増し、パワーも上がっていく。
8秒以上では危険レベルです、安全場所に移動する。
うねりの間隔(波周期)が長いと波打ち際がハードでカヤックの出艇は難しいし、岸から釣るにしても底荒れしやすくなります。
うねりの周期 | 解説 |
3秒以下 ぐちゃぐちゃした見た目 |
ベタ凪 |
4〜5秒 風波 |
少しうねりがある。テトラからの釣りは危険 |
6〜7秒 | 結構うねりがある。足場の高い堤防なら大丈夫。 |
8秒以上 | かなり荒れてます。湾内の波が穏やかな場所に移動 |
たとえば波高0.7m、うねりの間隔(波周期)8秒の場合、0.7m程度の波が8秒ごとに来る。
うねりの間隔(波周期)8秒は危険な数値。
沿岸の浅場に入ったうねりのパワーの増幅で、ときどき平均値の倍ぐらいの波が来る可能性があります。
釣りと有義波高
通常、天気予報などで使う波の高さは有義波高で表現される。
有義波高は全ての波高のうち大きい方から順に並べて上位1/3の平均した値である、人が直感的に感じる波の高さに近い。
しかしながら、この便利な「有義波高」でも、それより大きい波や小さい波は発生する、例えば、10波に1波は有義波高の1.3倍、100波に1波は有義波高の1.6倍、1000波に1波は有義波高の2倍となるので注意を要する。
又、数千あるいは数万波に1波は有義波高の数倍となることもあり、これを一発大波(いっぱつおおなみ)と呼んでいます。
このように、全体から見て割合としては小さいものの確率的には発生する波高の高い波を高波と呼ぶ、海釣りをする時などは、そうした数万回に1回来る高くて強い高波のことも注意しなければならない。
釣り~オンショア、オフショア
砂浜に釣りに行く場合はWindy.comで風向きを確認して風向きが釣りに適したオフショアであることを事前に確認してください。
オフショア(岸から海に向かって吹く風)はコンディションが整い、綺麗な波になり、ルアーも遠投しやすいです。
オンショア(海から岸に向かって吹く風)はコンディションが乱れぐちゃぐちゃとした波になり、向かい風となるのでルアーは遠投しにくいです。
風力、風向、波高、波周期、波の方向の確認
Windyで風力、風向、波高、波周期、波の方向の確認したい場合は下記の手順で行うとポイント毎の風の向き、強さ、波の向き、強さが一目でわかるように表示されます。
レイヤー波を選択し、ポイントの天気ピッカーを表示させ、オレンジ色の部分をクリック。
風力、風向、波高、波周期、波の方向が表示される。
時刻を選択してスライドさせると調べたい時刻の風の向き、強さ、波の向き、強さが時系列で目でわかるように表示されます。
地図表示 潮汐予報( tide forecast)
潮汐予報のアイコンを押すと、世界、日本中の登録された潮汐予報ポイントが表示されます。
ポイントをクリックすると各ポイントの干潮、満潮の時間、潮位が表示されます。
時系列ボタンを押すと時間ごとの潮汐が分かります。
ポイント毎の潮汐が茶色は干潮、水色は満潮を表現しているので干潮マークにて潮汐状態がわかります。
釣り~潮流、海流
海での大きな流れとしては潮流、海流があります。
海流は親潮、黒潮、対馬海流のように一定の方向に流れている流れを海流と呼びます。
潮流は「潮の満ち引き」によって出来る海水の流れで、満干においておよそ180°ほど変わる海水の流れの事を言います。
実質的に陸釣り、防波堤釣りで関連性が高いのは「潮流」の方のデータになります。
Windyの表記はパソコンで見た方が「流れる方向」が格段に分かりやすく、タブレットやスマホでは分かりにくい感じです。
釣り 潮の動き
防波堤へ釣りに行った場合、潮流は地形の影響を受けて潮の流れが変化する、ウキ、餌、ルアーを投入する場合、潮の動きを考慮してキャストする。
釣り 雨の予報と対策
雨の日の釣りは遭難や大怪我につながるリスクが潜んでいます、例えば肌や衣類が雨水で濡れることで低体温症が起こります、雨の日に釣りする場合は必ず、レインウェアをザックに入れてください。
又、沢や川が増水し、視界が悪くなり、危険です。
釣行前にはWindy等の気象情報で低気圧、熱帯低気圧、台風及び寒冷前線など接近していないか、把握してください。
関連記事:レイヤー 気圧=平均海面気圧
Windyの機能である『 Meteogram 』を使用して海の雲の発生状況、対流性降雨、雪を確認することもでき、参考になります。
釣り 霧、ガスの予報と対策
暖かく湿った空気が、冷たい海面に接することで生じる霧を海霧と言います。
海霧の多くは移流霧です、移流霧は濃くなりやすく、長時間続く傾向にあります。いったん発生すると視界が悪くなるため、船の航行に影響が出ます。さらに、この海霧が陸に流れ込むと、沿岸の空港に離着陸する飛行機の運行にも影響が出ます。また、日照不足で作物の生育も妨げられてしまうのです。
Windyではレイヤーに霧の項目があり、白黒の濃淡で霧の発生状況がわかります。
気象庁から出される濃霧注意報も参考にしてください。
関連記事:レイヤー 視界(視程)
釣り 雷の予報と対策
落雷にあえば致命的な結果になります。
特に釣りの場合は細くて長いから釣り竿を持っているので雷が落ちやすいです。
雷注意報が出たら、まだ雷が光ったり鳴っていなくて直ぐに釣りを中止してください、また、遠くの空に黒雲など雷が来そうな兆候が少しでも見えたらすぐに釣り竿を畳んで避難してください。
釣行前にWindy等の気象情報で低気圧、熱帯低気圧、台風及び寒冷前線など接近していないか、雷の発生状況を確認します。
Windyではレイヤー『雷雨』で予報を確認できる。
一日の 1 平方キロメートルの領域での光の閃光の数として定義され、 「雷雨」の強さを表す単位は”l/km2”が使われています。
単位は”l/km2”のlは平均総稲妻密度 (litota3)」の事。
ECMWFの名称はAveraged total lightning flash density in the last 3 hours
略称がlitota3。
ECMWFの説明では過去 3 時間にわたって平均化された総稲妻フラッシュ率を表示1 日あたりの平方キロメートルあたりの閃光の単位があること、 1 時間あたり100 km2あたりの閃光の単位に変換すると、解釈しやすい値が得られます。
引用先:ECMWF
数値が大きいほど/(デフォルトでは)色が赤や紫になるほど雷の発生確率が高いことが予測されているということになります。
日本気象協会 の雷レーダーも合わせて登山前に確認して下さい。
又、レイヤー CAPE指標(対流有効位置エネルギー)も雷予報の参考になります。
1000迄は安定、1000 から 2000 までの値は、中程度の雷雨の形成を示し、2000 を超える激しい雷雨を示します。
まとめ
天気予報アプリWindy.comは無料は世界中の気象情報をビジュアル化された画面で一目で天気状況を教えてくれるアプリです。
釣行前に用いれば危険な状況を避けことができ安全で楽しい釣りができる天気予報アプリです。
但し、Windy.comを過信するあまり、Windy.comだけで天気予報で釣行計画を立案するのは禁物です、気象庁その他の天気予報も併せて確認して、総合的に天気予報を判断してください。
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