- Windy 各レイヤーの種類と説明
- Windy 気象レーダー画像の表示、確認
- Windy 気象衛星 観測画像の表示、確認
- Windy レイヤー 風
- Windy レイヤー 最大瞬間風速
- Windy レイヤー 累積風量
- Windy レイヤー 雨、雷
- Windy レイヤー 気温
- Windy レイヤー Wet-bulb temp(湿球温度)
- レイヤー Solar Power(太陽光発電)
- レイヤー UV Index(紫外線指数)
- レイヤー 雲
- レイヤー 視界(視程)
- レイヤー CAPE指標(対流有効位置エネルギー)
- レイヤー 上昇温暖気流(Thermals)
- レイヤー 波(波浪)
- レイヤー 海水温
- レイヤー 海流
- レイヤー 潮流
- レイヤー 二酸化窒素 NO2
- レイヤー PM2.5(微小粒子状物質)
- レイヤー エアロゾル(aerosol)
- レイヤー オゾン層
- レイヤー 二酸化硫黄 SO2
- レイヤー 対流圏オゾン(光化学オキシダント)
- レイヤー 一酸化濃度(CO)
- レイヤー 粉塵質量
- レイヤー 火災強度(fire intensity)
- レイヤー 気圧=平均海面気圧
- レイヤー 極端な予報(Extreme forecast)
- レイヤー 気象警報(Weather warnings)
- レイヤー ハイキングマップ(Outdoor map)
- レイヤー 土壌水分(Soil moisture)
- レイヤー 湿度異常(Moisture anomaly)
- レイヤー 干ばつ度合い(Drought intensity)
- まとめ
Windy 各レイヤーの種類と説明
Windy.comで表示可能なレイヤーは、等値線、風、雨、温度、雲、波等であり、それぞれのレイヤーの中にも細かい種類があります。クイックメニューに表示されていないレイヤーを選択する場合、クイックメニューの一番下にある『その他のレイヤー 』 をクリックすると表示可能な全レイヤーの一覧が表示されます。
Windyの総レイヤー数は52種類あるので登山に関連したレイヤーをメインに解説を行う。
Windy 気象レーダー画像の表示、確認
気象レーダーとは?
アンテナから電磁波を放射し、反射して返ってくる電磁波を分析することで、雨や雪の位置と密度、風速や風向などを観測。
Windy 気象衛星 観測画像の表示、確認
気象衛星 観測画像とは?
宇宙から見た最新の雲の動きを、気象衛星画像で見ることができます。
静止気象衛星には搭載している可視赤外放射計は人間の目で見ることのできる「可視光」から目に見えない「赤外線」(昼夜の区別なく観察することが可能)までの様々な波長帯で 電磁波の強さを観測しています。
これらの観測結果を雲画像として表示しています。
Windy レイヤー 風
ウインドサーフィンや、カイトサーフィン、セーリングに行く前にチエック。
風のレイヤーを押し、地図上の確認したい場所をタップすると天気ピッカーが表示され「南西1m/S」のように、風の強さが分かります。
横のオレンジ色アイコンをタップすると天気や詳細を見ることが出来ます。
風速、最大瞬間風速とは?
風速とは、風として空気が移動する速さのこと、地上気象観測では、地上約10メートルの高さにおける10分間平均風速を指し、毎秒〇m、または〇 m/sと表す。
風は短時間に強くなったり弱くなったり常に変動しています。この風の瞬間的な速さを「瞬間風速」といい、その最大値を「最大瞬間風速」といいます。
風速区分が一目で認識できるように下図のように区分毎の色彩を付することが多い。
Windy レイヤー 最大瞬間風速
ウインドサーフィンや、カイトサーフィン、セーリングに行く前にチエック。
最大瞬間風速のレイヤーを押し、地図上の確認したい場所をタップすると天気ピッカーが表示され「8m/S」のように、最大瞬間風速の強さが分かります。横のオレンジ色アイコンをタップすると天気や詳細を見ることが出来ます。
Windy レイヤー 累積風量
累計風量は今後 10 日間の突風の最大強度予測を表します。基本的に、マップ上の各ポイントは、今後 10 日間にその場所で予測される最強または最大の風を表します。この機能は、ハリケーンやその他の強風イベントの追跡に特に役立ちます。
Windy レイヤー 雨、雷
過去 3 時間の雨/雪の蓄積と、雷の密度の予測を組み合わせたもの。
「雨、雷」には、「雨、雷」「累積雨量」「新雪量」「新雪深」「降水量タイプ」「雷雨」があります。
「雨、雷」では、降水タイプを無記号=雨、※=雪、!=霙で表現し、強さは色の違いで表示されます。
「累積雨量」と「新雪量」は「次の12時間/24時間/3日間/5日間/10日間」の(予想)累積降水量を表示することができます。
「積雪深」は雪の深さ、実際の積雪深は、地形や都市などの多くの要因の影響を受けます。
「積雪深」は測れるが「新雪」=「降雪量」は直接測れない。
「降水量タイプ」 は雨、氷雨、混合氷、雪、湿った雪、雪を伴う雨、氷のペレット分布の表示がされます。
『雷雨』は一日の 1 平方キロメートルの領域での光の閃光の数として定義され、 「雷雨」の強さを表す単位は、”l/km2”が使われています。
降雪量と積雪深(積雪量)の違い
降雪量と積雪深(積雪量)の違いは下図の通りです。「積雪深」はある時点での積雪の厚みをさします。 気象観測ではレーザー光などを使って地面から雪面までの高さを測定し、積雪深の記録としています。
一方で「降雪量」は雨量と違って直接的に測る手段がないため、1時間ごとの積雪深の増加差分のことを、気象観測では「降雪量」と呼んでいます。
根雪(古い雪)の無い平野部では積雪量=降雪量となるわけです。
Windy レイヤー 気温
「気温」には、「気温」「露点」「湿度」「凍結高度」があります。 「気温」や「湿度」についても「風」と同じく右側の高度のスライダを調整すると上空の気温を表示することができます。
「露点」は空気が冷却され含まれている水蒸気が液体(霧)になるときの温度のこと、「凍結高度」は水が凍結するときの標高を意味します。
Windy レイヤー Wet-bulb temp(湿球温度)
温度計感部を湿らせた布で包み,直射日光があたらないように空気中に露出させて測定した温度。
乾湿球湿度計の湿球が示す温度。
湿球は水分が蒸発するときに潜熱が奪われて温度が下がる。
レイヤー Solar Power(太陽光発電)
Solar Power(太陽光発電)の意味は太陽からの放射エネルギー量を測定したものである。
単位はキロワット毎平方メートル (kW/m2) またはワット毎平方メートル (W/m2)
引用:ユニオン発電所
レイヤー UV Index(紫外線指数)
UVインデックス(紫外線指数)とは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化した、世界保健機関による指標である。
紫外線の1960年代(昭和35年)以前の呼び名は菫外線(きんがいせん)、また、英語の ultra-violet からUVと省略される。
人間が、太陽の紫外線に長時間さらされると、皮膚・目・免疫系へ急性もしくは慢性の疾患を引き起こす可能性がある。
レイヤー 雲
「雲」は、全ての層を表示する「雲」、「下層雲」(100~2000m上空)、「中層雲」(2000~7000m)、「上層雲」 (7000m以上)や「霧」、「雲頂」「クラウドベース」(雲底)「視界」「CAPE 指標」といった気象情報の表示ができます。
日本では冬型が強くなると、山麓でも雲が多くなり、雲底と雲頂の高度の差が大きくなります。つまり、雲が厚くなるということです。
そうなると、太陽の光が通らなくなり、雲の底は暗い色に変わってきます。
このような雲の特徴が見られるとき、山の上は吹雪となっています。見通しが悪く、低体温症のリスクもありますので、森林限界より上部の行動は控えた方が良いでしょう。
雲の種類と高さ
雲はその雲が発生しやすい高さによって上層雲・中層雲・下層雲の3つのグループに分けられます。
上層雲には巻雲(けんうん)、巻積雲(けんせきうん)、巻層雲(けんそううん)があります。
中層雲には高積雲(こうせきうん)、高層雲(こうそううん)、乱層雲(らんそううん)があります。
下層雲には層積雲(そうせきうん)、積雲(せきうん)、層雲(そううん)、積乱雲(せきらんうん)があります。
レイヤー 視界(視程)
厳密には視界は「前方を見通して目で見られる範囲のこと」。
視程(してい)とは肉眼で物体がはっきりと確認できる最大距離のこと。
視程階級表
日本では、10段階の視程階級表が定められている。
視程階級 | 目標物を認めることができる最大の距離 |
0 | 50m未満 |
1 | 50m以上200m未満 |
2 | 200m以上500m未満 |
3 | 500m以上1km未満 |
4 | 1km以上2km未満 |
5 | 2km以上4km未満 |
6 | 10km以上20km未満 |
7 | 10km以上20km未満 |
8 | 20km以上50km未満 |
9 | 50km以上 |
視程の変化とその原因
視程が通常より小さくなることを気象学では特に視程障害といい、代表的なものに霧、靄、霞、雪、煙霧、黄砂などがある。雨や雪でも視程障害がよく起こるが、人工的に排出される大気汚染物質(粒子状物質)の影響も大きい。これらの条件で見えなくなる状態として、霧や風雪で見えなくなるホワイトアウト・砂煙で見えなくなるブラウンアウトがある。
レイヤー CAPE指標(対流有効位置エネルギー)
対流有効位置エネルギー(たいりゅうゆうこういちエネルギー、英: convective available potential energy、CAPE)とは、大気の位置エネルギーを表し、ある空気塊を断熱的かつ強制的に、自由対流高度(LFC)から中立高度(無浮力高度、浮力ゼロ高度)(LNB)まで上昇させたとき、その空気塊に加わる浮力のエネルギーのこと、対流雲や嵐の形成の指標となります。
1000迄は安定、1000 から 2000 までの値は、中程度の雷雨の形成を示し、2000 を超える激しい雷雨を示します。
レイヤー 上昇温暖気流(Thermals)
上昇温暖気流の発生と高度、および積雲の発生,マップの色は最大の海抜高度 (AMSL) を示します。
AMSLとはabove mean sea levelのこと。
熱上昇気流(サーマル)とは?
大気の対流によって発生する上昇気流を対流性上昇気流という。夏季に海にいくと、大きな積乱雲が海上に浮いている、これは海面で温められた空気が上昇気流となり、上昇し、積乱雲を発生させるのである。
このような積乱雲は対流性上昇気流によって発生する。太陽熱によって発生する上昇気流であることから熱上昇気流とも呼ばれる。
グライダーやパラグライダーなどのスカイスポーツの分野では上昇気流のことをサーマルと呼ぶが、これは英語のThermal、すなわち、熱上昇気流のみのことを言う。
レイヤー 波(波浪)
Windy.com の気象レイヤーの項目の波(波浪)、うねり、うねり2、うねり3、風浪の定義は下記のとおり。
波(波浪): すべての波の種類 (うねりと風浪) の有義波高とその周期。海岸線に近い場合、実際の高さは海底の形状に影響されます。
うねり(Swell1 ):その時点で局所的な風の影響をあまり受けない、風によって生成された機械的な波で構成されます。それらは別の場所で生成され、しばらく前に発生し、通常は長距離を移動します。
うねり2(Swell2 ):Swell1 以外の場所ではなく、遠くの風によって発生したうねりのこと、Swell1 とは高さ、方向、周期が異なります。
うねり3(Swell3) : Swell1 や Swell2 とは高さ、方向、周期が異なるもう 1 つの二次的なうねりの事。
風浪: 風によって生成される波は、水域 (海、海、湖など) の表面で発生する表面波です。それらは、水面の領域に風が吹くために発生します。風浪は風によって生成され、方向を示します。風が吹かなくなった後の波浪をうねりといいます。
引用先:Description of weather overlays
波浪とは?
波浪は風によって直接発生した波(風浪)と、遠くの場所でできた風浪が伝わってきてなだらかな丸みを帯びた波(うねり)をあわせたもので地形の影響を受ける、つまり波浪には風浪とうねりの2種類がある。
①風浪(ふうろう):
風によって起きる波を風浪(ふうろう)
②うねり:
他の海域で風によって起こされた波が伝わってきた波はうねりと呼ばれる、うねりの代表例としては、 暴風の余波で起こる波や土用波などがある。うねりは、風浪に比べて周期も波長も長い。
Windy.com 波、うねり、うねり2、うねり3、風浪の実例
波は、風浪と波浪と地形の影響とをあわせたもの、波浪の事。
うねり1は遠くで発生した風浪がうねりとなってやってきたもの、マークはサーフィン。
うねり2はうねり1とは別な遠くで発生した風浪発生した風浪がうねりとなったもの。
風浪は風によって直接発生したもの
レイヤー 海水温
実際の時刻に推定された海面温度。海岸線に近い場所では、実際の値は海岸線や海底の形状、風や波の影響を受ける。
通常は深度が深くなると水温が低下します。
しかし、海面付近には深さ方向に水温変化の少ない層、表層混合層があります。
日本の場合は夏季には、海面付近の海水が、日射により温められ、海面付近と下層の温度差が大きくなるため、表層混合層は薄くなります。
冬季には海面で海水が冷却され、また海上を吹く風によって上層と下層の水が活発にかき混ぜられるため、厚い表層混合層が形成されます。
レイヤー 海流
実際の時間に推定される表層海流。海岸線に近い場合、実際の値は海岸線と海底の形状に影響されます。また、実際の表面海流は風の影響を受ける可能性があります。
広い海を常に一定の方向に流れる大きな流 れを海流と言います。
これに対して潮の満ち引き(潮汐)によって海水が周期的に変化する流れを潮流と呼びます。
日本近海の海流には黒潮 親潮、対馬暖流、リマン海流があります。単位はkt(ノット)、m/Sです。
*1kt=0.514m/S
レイヤー 潮流
潮流は、地球、太陽、月による相互作用の影響を受ける唯一のタイプの海流です。潮流が陸に向かって海から遠ざかると、上げ潮になります。潮流が海に向かい、陸地から遠ざかると、引き潮になります。
潮の満ち引き(潮汐)によって、海水が周期的に変化する流れを潮流と呼ぶ。
鳴門海峡の潮流は日本一の速さを誇り、大潮の最速時には10ノット以上(約20km/h)にもなります、
単位はkt(ノット)、m/Sです。
*1kt=0.514m/S
レイヤー 二酸化窒素 NO2
二酸化窒素は種々の物質の燃焼過程、硝酸等の物質の製造過程などでの副生成物として意図せず発生する。
人の健康影響については、主に呼吸器系統への影響があり、環境基準が定められており、「1日平均値が 0.04–0.06 ppm 」の範囲内またはそれ以下であることになっている。
環境省 大気汚染に係わる基準:
0.04~0.06 ppm 単位:ppm
40,000μg/m3~ 60,000μg/m3 単位:μg/m3
*1ppm=1000㎎/m3=106μg/m3
レイヤー PM2.5(微小粒子状物質)
PM2.5とは、大気中に浮遊している直径が2.5μm(1μm=0.001mm)以下の非常に小さな粒子のことです。
発生原因はボイラーや焼却炉などから発する煤煙、コークス炉や鉱物堆積場などから発する粉塵です。
PM2.5はその小ささから、口や鼻から吸い込むと肺の奥深くまで入り込み、さまざまな健康被害をもたします。
黄砂とPM2.5はそれぞれ別物で、関係がないように思えますが、実は大きさが2.5マイクロメートル以下であれば黄砂もPM2.5に含まれます。
環境省 微小粒子状物質に係る環境基準:
1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること。
レイヤー エアロゾル(aerosol)
気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体の事、エアロゾル粒子は,その生成過程の違いから粉じん(dust)とかフューム(fume),ミスト(mist),ばいじん (smoke dust) などと呼ばれる。
エアロゾル感染とは、病原体を含んだエアロゾルが引き起こす感染のことを指します。エアロゾルは、長いと3時間ほど空気中に浮遊する可能性があるため、エアロゾル濃度の高い密閉空間では、感染のリスクが懸念されます。
エアロゾルの尺度
エアロゾルの光学深度(AOD)は、地球の表面から大気の最上部までの空気の柱内に分布するエアロゾル(例: 都市のもや、煙の粒子、砂漠のほこり)の尺度です。
AODが増加するにつれて、光の消滅率が増加します。
典型的な大気の値は0.1から0.15の間です。
Source: Aerosol Optical Depth Quick Guide
エアロゾル、SPM、PM10の違い
SPM(Suspended Particulate Matter):
エアロゾルはその粒の大きさで呼び名が変わります。中でも10μm以下の小さい粒径のエアロゾルを浮遊粒子状物質(SPM)と呼びます。
日本の環境基準ではSPMを下記のように定めています。
1) 日平均値が 0.10mg/m3 以下であること。
2) 1時間値が 0.20mg/m3 以下であること。
WHOの環境基準としてPM10が採用されています(但し、基準が異なりSPMより粒子が大きい粒子も含む)
1) 年平均値が 15μg/m3 以下であること。 AQG level
2) 24時間平均値が 45μg/m3 以下であること。 AQG level
source: WHO global air quality guidelines
レイヤー オゾン層
オゾンは酸素原子3個からなる気体です。 大気中のオゾンは成層圏(約10~50km上空)に約90%存在しており、このオゾンの多い層を一般的にオゾン層といいます。
太陽紫外線の一部はオゾン層で吸収されるため、一般的にオゾン層のオゾン濃度が低いほど地表の紫外線量は高く、逆にオゾン濃度が高いほど地表の紫外線量は低くなるという関係があります。
成層圏オゾンは、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護しています、オゾン層の測定は(DU)で測定され、値が高いほど、オゾンが多く、UV 放射が少ないことを表します。
*ドブソン単位(DU):大気の上端から下端までの全層に存在するオゾンを全て仮に地表付近に集め、これを0℃、1気圧にしたときの厚さをいう。
レイヤー 二酸化硫黄 SO2
二酸化硫黄は、焦げたマッチ臭のある有毒ガスです。火山活動によって自然に放出され、硫黄化合物で汚染された化石燃料の燃焼の副産物として生成されます。SO2 濃度のレベルはmg/m2 で示されます。
二酸化硫黄は無色で刺激臭があり、目や咽喉を刺激します。 高濃度の二酸化硫黄を吸い込むと呼吸困難になることがあります。
環境省 大気汚染に係わる基準 二酸化硫黄 SO2 :
1時間値の1日平均値が0.04ppm以下(40mg/m3以下)であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下(100mg/m3以下)であること。
以前は測定値データーのソースをGEOS-5で「地表 SO2」を表示していましたが現在はCAMSに変更なりました。
CAMS コペルニクス大気監視システム:Copernicus Atmosphere Monitoring Service
GEOS-5 ゴダード地球観測システム モデル、バージョン 5 Goddard Earth Observing System Model, Version 5
参考:環境省 大気汚染に係わる基準:
1時間値の1日平均値が0.04ppm以下(0.10665102mg/m3以下)であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下(0.26662756mg/m3以下)であること。
*濃度単位の変換
参考サイト:濃度単位の変換
レイヤー 対流圏オゾン(光化学オキシダント)
対流圏で発生するオゾンは、生物にダメージを与える「悪い」オゾンです、対流圏オゾン(光化学オキシダント)は光化学スモッグの指標としても有名です。
大気中のオゾンは「成層圏オゾン」と「対流圏オゾン」にわけることができるが、「成層圏オゾン」が紫外線から人の健康を守る働きをしているのに対し、「対流圏オゾン」は大気汚染物質として、人の健康や植物に悪影響をもたらします。
オキシダント濃度が高くなりやすい気象条件は
日射が強い。
気温が高い(日最高気温が25℃以上)
風が弱い(4m/s以下)
大気が安定
光化学オキシダントの環境基準は1時間値が0.06ppm以下(60,000μg/m3以下)であることと定められています。
*1ppm=1000㎎/m3=106μg/m3
オキシダント濃度が高くなると、目やのどに刺激を与え、目がチカチカする、のどが痛い等の症状がみられることがあります。
レイヤー 一酸化濃度(CO)
一酸化炭素は無色、無臭、無味のガスで、空気よりもわずかに密度が低くなっています。対流圏の CO 濃度レベルは、10 億分の 1 体積 (PPBV) と呼ばれるシステムによって測定されます。
空気中における濃度が0.02%(200ppm)に上昇すると頭痛などが起こり、さらに、濃度が上がると吐き気、めまいなどの中毒症状が進み、最悪の場合、死に至るなど身体に大きな影響を与える物質です。
厚生省ガイドライン:
1時間値の1日平均値が10ppm 以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm 以下であること。(48.5.8告示)。
ppbは ppmの1000倍の数値(1ppm = 1000ppb)
体積濃度(Volume)であることを強調する場合には ppbV と表記される。
単位:ppmとppbv
「ppm」とは百万分の1を意味する英語( parts per million ) の頭文字をとって作られた単位です。
%(百分率)と同じように、百万分の1を単位とする比率の概念です。
ppmは、大気中における気体の大気汚染物質(NO2、SO2、CO、OXなど)の濃度の単位として用いられています。
通常は、単に ppm と表記されますが、体積濃度(Volume)であることを強調する場合には ppmV と表記されることがあります。
1m3 の大気中に 1cm3 の気体が含まれている状態は、1m3 = (100cm)3 = 1,000,000cm3 = 106cm3 であることから、体積比率では百万分の1となり、1ppmと表示される。
例えば、縦・横・高さがそれぞれ 1cm の小さな箱(サイコロ程度の大きさ)に入っていた気体が、縦・横・高さがそれぞれ 1m の大きな箱に入っている空気中に広がった状態が、1ppmです。
なお、濃度レベルが低く、ppmの単位では数値が非常に小さくなる場合、ppmより更に3桁小さい単位(ppmの1000倍の数値になる ppbv(parts per million volume)が用いられています。
レイヤー 粉塵質量
粉塵は一般に、土壌、天候によって持ち上がった粉塵、火山噴火、大気汚染など、さまざまな原因から発生する大気中の粒子で構成されています。粉塵濃度のレベルは、空気 1 立方メートルあたりのµg/m3 で表されます。
空気中を漂うおおむね100μ以下の小さい粒子を対象とします。
厚生労働省「ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン」では
粉塵計にて測定される粉塵の値の目標レベルは
2mg/m3以下(2,000μg/m3) 以下
*1ppm=1000㎎/m3=106μg/m3
レイヤー 火災強度(fire intensity)
火災で発生した輻射熱 を測定して火災強度を表示したレイヤーです。
住宅の火災、噴火により発生した輻射熱 も含まれます。
ウクライナで起きた砲撃による激戦地域の火災等についても報道で報じられている箇所と概ね合致しています。
測定単位は熱輻射(W/m3)です。
レイヤー 気圧=平均海面気圧
海面での平均大気圧(MSLP Mean Sea Level pressure)です。大気圧は、気圧とも呼ばれ、地球 の大気内の圧力です。ほとんどの場合、大気圧は、測定点の上の空気の重量によって生じる静水圧によって近似されます。
大気圧を表す単位としてはhPa(ヘクトパスカル)を用います。h(ヘクト)とは、100を意味し、1hPaは100Paと等しくなります。
大気圧の大きさ
大気圧の大きさは、海面では1013.25hPaで、高い所ほど大気の層が薄くなるので大気圧は小さくなります。この海面上の大気圧(1013.25hPa)を1気圧もしくは1atm(アトム)といいます。
大気圧は10m上昇するごとに1hPa減少すると言われています。日本一高い山である富士山の山頂では、海面の3分の2程(約0.7気圧)になります。
高気圧と低気圧の違い
高気圧は相対的に周りと比べて気圧が高い所のことを言い、◯◯hPa以上になったから高気圧という決まりはありません、低気圧はその反対で、相対的に見て周りと比べて気圧が低い所のことを言います。
高気圧に覆われている所では下降気流が発生していて雲が発生しにくくなり、天気が良いです、ちなみに高気圧では時計回りの風が吹いています。
低気圧では、空気が地上から上空に移動する上昇気流が発生しています。この上昇気流が発生する低気圧は雲が発生しやすい状態です、上昇気流が強いほど雲は発達し、激しい雨や雷雨になったりします、低気圧では反時計回りの風が吹いています。
高気圧なぜ? 時計周り コリオリの力
地球の自転の影響がないならば高気圧から出た風は真っすぐに吹き出しますが実際は自転の作用(コリオリの力)で右にそれ、時計周りに回転します。
低気圧の場合は逆に半時計周りに回転します。
レイヤー 極端な予報(Extreme forecast)
風、気温、雨 毎に色別及び%表示で極端な異常気象を予測する。
レイヤー 気象警報(Weather warnings)
気象警報は、「CAP アラート」の形式で各国の気象機関によって発行されます、但し、現在はヨーロッパ、米国、ロシアなどの一部の地域のみをカバー。
レイヤー ハイキングマップ(Outdoor map)
オープンストリートマップ(OpenStreetMap)を利用してハイキングマップとして用いることができ、Googe Mapでは表示されない登山道、ハイキングルートも分かりやすく表示される。
*OpenStreetMap:
自由に利用でき、なおかつ編集機能のある世界地図を作る共同作業プロジェクトである。
レイヤー 土壌水分(Soil moisture)
容易に利用できる土壌水分は、植物が利用できる水の量を、特定の土壌カラム内に永続的に保持できる最大土壌水分量の割合として表します。単位は % で、0% は植物が利用できる水がないこと (つまり、しおれ点) を表し、100% は余分な水が排出された後に土壌に保持されている水分量 (つまり、畑の容量) を表します。
一般に、ほとんどの植物種は 0% に近い値では生き残ることができません。値が 50% (つまりストレス ポイント) を下回ると、不結実等の過大な悪影響を植物に与えます。
土壌水分量の表示
土の間隙中に含まれる水の量を含水量という。その量の表わし方として、土の乾燥重量Ws に対する含水重量Ww の比(含水比)で表わす場合と、土の湿潤重量Wに対する含水重量の比(含水率)で表わす場合とがある。
通常含水量は含水比で表わす。
自然状態の土の含水比は、砂質土では 5~30%,粘性土では 30~ 80%程度であり、粒径が細かい土ほど大きな含水比を示します。 土は含水量の違いにより工学的性質が異なってきますので、土の 含水比を知ることは土の状態(性質)を把握する上で重要です。
土壌水分量の表示、測定法は標準化されてなく、色々な表示、測定方法がある。
表示 | 内容 | 計算式 | 備考 |
含水比(%) | 水分重量を乾土重量の百分率で表示 | 水分重量/乾土重量×100
w=Ww/Ws×100 wは含水比、Wwは土に含まれる水の重量、Wsは乾燥させた土の重量 |
主に農業土木分野で使われる |
含水率(%) | 水分重量を湿土重量に対する百分率で表示 | 水分重量/湿土重量×100
w’=Ww/W×100 w’は含水率、Wwは水の重量、Wは土と水を足した重量です。 |
営農場面で一般的に使われる、「土壌水分」のこと |
PF値
(土壌の保水性) |
土の中の水が土の毛管力によって引き付けられている強さの程度を表す値 | 植物が土壌の水分を吸い上げるのに必要な力をpFメーターで測定 | 畑地の場合、通常pF値は1.5~2.7(成長有効水)でこれ以下では水分過多となり、これ以上では水分不足となります。 |
*植物の土壌水分利用:土壌水分は、土壌から流れ出す重力水から、土壌孔隙の毛管に保持される毛管水、土壌粒子表面に吸着される吸湿水などがある。作物の根が利用するのは、土壌間隙に蓄えられる毛管水であり、土壌構造により全体の有効水の量は大きく変化する。
Windy は、世界的な干ばつを予測するために 、CzechGlobe ( Global Change Research Institute CAS )と協力しています。
毎年、世界中で何百万人もの人々が干ばつの影響を受けています。これは、降水量の不足を特徴とする自然の気候サイクルであり、結果として水不足に陥っています。干ばつは、地球上で常に何らかの形で発生する現象であり、人々の健康、社会、経済、農業、環境に深刻な影響を与える可能性があります。
専門家だけでなく通常のユーザーも現在の干ばつの状況を分析できるツールがあれば、干ばつに対処し、適切な意思決定を行うための取り組みが大幅に改善されます。
それが土壌水分、水分異常、干ばつ強度の3 つの新しいレイヤーです。
レイヤー 湿度異常(Moisture anomaly)
利用可能な水の不足は、特定の場所と時間での利用可能な水の一般的な例年 (1961 年から 2010 年までの平均) と比較して、可視化された土壌柱あたりの水の量 (mm) です。
負の値は今年は例年よりも少ない水を表し、正の値は例年よりも利用可能な水量が多いことを表します。
レイヤー 干ばつ度合い(Drought intensity)
干ばつ強度は、植物が利用できる実際の水量を、1961 年から 2010 年の同時期に特定の地域で記録された値と比較します。
干ばつ強度クラスは、特定の干ばつ期間の回復確率を表します。
米国海洋大気庁は干ばつの度合いを
(D0)異常な乾燥、(D1)中程度の干ばつ、(D2)深刻な干ばつ、(D3)極度の干ばつ、(D4)類のない干ばつの5段階に分類している。
まとめ
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